【プロフィール】
宮尾和孝
1978年、東京生まれ。イラストレーター。
児童書のさし絵の作品では、「教室に幽霊がいる!? 」(金の星社)
「流れ星キャンプ」(あかね書房)
カバー絵の作品に「十一月のマーブル」(講談社)
「心の友だちシリーズ」(PHP研究所)などがある。
【作者コメント】
打ち合わせさせて頂いた時点では、女の子同士のあるあるなのかなあ、ちょっとわからないところもあるかも、とか思ってましたが、描きながら考えてると、自分もそのぐらいの歳のときに、先に思春期に突入して恋愛!モテたい!カッコつけたい!と変わっていくグループの子たちと、少しずつズレが出来ていったのを思い出しました。僕はまだ子供っぽいくだらないことで遊ぶのがとにかく楽しく、みんなもそうに違いないと思ってたのですが「そういうダサいのもういいよ」て子達もいて。その時は寂しかったりムカついたりするのだけど、後々「自分だってカッコつけたい、こんなことしてる場合と違う!」とわかる時期が僕にも来て、みんなだんだん変わっていくんですよね。モテであったり、夢であったり人それぞれですけど。その過程で元々すごく仲良かったのに疎遠になったり、逆にあんまり好きじゃなかった奴と、すごく仲良くなったりする事もあったりが面白く、それが思春期の楽しさだったり辛さだったりするわけで、それを1ミリでもいいし、結果論でもいいので、前向きに感じれる子どもたちが増えるといいなあと思ってます。だからこそ、面白いし、没頭するし、しくじった時の反動も大きい。大人から見れば「そんなことで傷つく??」てことで傷ついちゃうのも仕方ないと思います。子供が没頭することってすごくいい事なので、そこはそこでグングン伸ばしつつ、でもどこかで一歩引いて俯瞰で見て考えられる子どもたちになってほしいと思ってます。