自分のSNSなら何を書いてもいい？
SNSやメッセージアプリの中には、自分のプロフィール欄に短いメッセージを書き添えられるものがあります。近年、そうした欄に誰かの悪口を書くというケースが見られるようになってきました。特徴的なのは、悪口を書く側が、対象を明示せずに巧妙に内容をぼかして書いているケースが多いことです。ぼかした表現を用いることにより、自分の表現により他者がどれほど傷つくかということについて無自覚的になってしまうかもしれません。
本教材は、悪口を書いてしまった側に焦点をあてた話を描いています。本教材をきっかけとして、ふだんは表立って話題にしづらい「プロフィール欄に悪口を書く」という行為の意味について考えてみてほしいです。
いじめといじり、どう違う？
中学生のジュンはちょっとおとなしい性格。ふとしたことから、お笑い芸人のモノマネをするよういじられ始める。いじりがエスカレートする中、ジュンは、いじられキャラを受け入れるか悩む…。
一生懸命じゃいけないの？
学級委員長として一生懸命がんばる美月（みづき）は、ふざけるクラスメイトを強く注意したことで、皆から反感を買ってしまう。副委員長の小花田（おはなだ）は、美月とクラスメイトとの間で、自分がどうすべきか思い悩む…。
「決めつけ」が人を傷つける？
ある日、シオリが鞄につけていたマスコットがなくなった。クラスメイトは憶測でミユが盗ったのではないかと言う。母親からは「その子とは関わらない方がいい」と言われ、シオリはミユとの付き合い方に悩む…。
白熱するオンラインゲーム
マサルたち仲良し4人組は、オンラインゲームにハマっている。最初は楽しく遊んでいた4人だったが、白熱するあまり暴言が飛び交うようになる。そうした雰囲気が好きではないマサルは、ゲームが楽しくなくなってきていることに気づく…。
男女で遊んじゃいけないの？
小学生の美咲（女子）は、いつも男子たちとカードゲームで遊んでいる。ところが、同じクラスの女子グループはそんな美咲のことをよく思っていない。美咲は、女子グループに「男子じゃなくうちらと遊ぼう」と言われ困惑する…。
親には心配をかけたくない
合唱コンクールの指揮者になったシンペイは、一生懸命がんばろうとするあまり、クラスメイトから反感を買ってしまう。「学校に行きたくない」と思うシンペイだが、指揮者になったことを喜び期待してくれている母親に、そのことを言い出せない…。
大ごとにはしたくない
小学生のミナミは、クラスメイトから容姿についての悪口を言われている。ミナミは、担任の先生や親にそのことを相談しようかと一度は思うのだが、「相談をしたら、大ごとにされてしまうかもしれない」と想像し、ためらってしまう…。
みんなでそろえたマスコット
ヒマリ、ユイ、リコ、メイは、演劇部の仲良し４人組。いつも一緒に行動していたのだが、ユイが次の公演の主役に抜擢された時から、なんとなくイヤな空気が流れ始める。ある日の帰り道、遅れてきたユイは、他の3人がおそろいのマスコットを付けていることに気づく…。
先輩には何も言えない
中学1年生になったマリアは、念願だったバスケ部に入部し、練習に励んでいた。ところがある日、悪気なくあいさつを無視してしまったことが原因となり、先輩たちから強く当たられるようになってしまう。同期の友人たちはマリアに同情するものの、みな、先輩には何も言えず…。
